R&M.Vol.7 1999.12.1発行
「アンプレアブル」という言葉は、よく聞く言葉のの一つだと思います。文字通り、「プレイ不可能」という意味です。とても打てない所にボールが行ってしまった場合、アンプレアブルの処置をした方がよい場合がありますので、知っていて損のないルールです。
球がウオーターハザードの中にある時を除いて、コース上のどこでも、自分の球をアンプレアブルと宣言する事ができます。アンプレアブルを決めるのは、プレーヤー自身であり、他の人が「それはアンプレアブルではないよ。」という事は、一部の例外(後で述べる紛失球扱いの場合等)を除いてありません。
林の中で何回も木に当てている人をよく見かけませんか?パー4の1打目が林の中に入り、木の根っこの間や木の真後ろで、横にも出せそうもない時など、一か八か無理して打つことを考えるより、1打足して3オン1パットでパー、3オン2パットでもボギーと考える冷静さ、固いゴルフも大切です。たとえ木の間をうまく抜けて少し出たとしても、結局は良くて3オンでしょう。間違ってOBゾーンへでも行ってしまったら、泣きっ面に蜂になってしまいます。
アンプレアブルの処置方法としては、次の3つがあります。
ただし、球がバンカー内にある場合、(1)はいいのですが、(2)(3)を選択する場合は、そのバンカー内にドロップしなければなりません。本当に深いバンカーで、バンカーショットの苦手な方は、バンカーに入れたショットを打った地点に戻って打ち直した方がよい場合もあります。バンカーから2回で脱出して寄ると思う距離と、戻って打ち直して寄せられると思う距離を比較し、より寄ると思う方を選択すればよい訳です。(勇気の要る決断ではあります。)
先ほど、ウオーターハザード内のボールはアンプレアブルの宣言ができないという事を書きましたが、自分の球であることが確認できない場合も、アンプレアブルを宣言することはできません。つまり、高い木の上の方に止まっているボールが、どうも自分のらしい、しかし木に登ることもできず、これはアンプレアブルを宣言して・・・・という訳には行かないのです。紛失球としての処理、つまり戻って打ち直しが正解です。
もし木を揺すって落としたり、木に登って落としたりした場合は、1打罰でリプレース、またもしそのまま打ってしまったら2打罰となります。
ただし、自分の球であることを確認する為に、アンプレアブルを事前に予告して球を落とした場合は、落としたことに対する罰はなし。また双眼鏡等で自分の球であることを確認してもよい事になっています。
あ~、結構難しいですね。
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