R&M.Vol.6 1999.11.26発行
今回は、用語解説の2回目です。様々な状況の中で、用語の意味を知っていることも、ルールを理解する上で大切なことなので、ちょっとつまらないかもしれませんが、是非覚えておいてください。
あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、「ルースインペディメント」というのは、自然物、たとえば石や木の葉、木の枝、動物の糞、虫類などのことを言います。ただし、イメージとしては、ぱらぱらと手で簡単に取り除けるようなもののみを指します。たとえば、次の様な物は、ルースインペディメントではありません。
また、砂やバラバラの土は、グリーン上にある場合に限り、ルースインペディメントです。もしそうでないと、バンカーの砂も、ラフの土も、すべてルースインペディメントになってしまいます。
雪と自然の氷は、プレーヤーの選択でルースインペディメントかカジュアルウォーターとして処置できます。
ルースインペディメントは、グリーン上、スルーザグリーン、バンカー内での取扱が全く違い、グリーン上では枯葉などを取り除いた時にボールが動いても無罰でリプレースできますが、スルーザグリーンでは枯葉を取り除くことはできるものの、もしボールが動けば、1打罰してリプレースしなくてはならりません。またバンカー内ではさらに厳しく、枯葉を取り除くことさえできず、もし枯葉などを動かしたら2打罰となります。
「障害物」とは、人工の物件をいい、道路や通路の人工物の表面や側面、人工の氷も含みます。ただし、次の物は障害物ではありません。
また、障害物には動かせるものと、動かせないものがあり、それぞれ障害物からの救済方法が異なります。バンカー内に空き缶が落ちていた場合などは、枯葉等の自然物ではないため、障害物と見なされ、取り除くことができます。
道路の上に止まったボールの処置、道路でないがスタンスが道路にかかる場合、ウオーターハザザード杭や、修理地を示す杭が邪魔で打てない場合の処置など、ルール上は細かい決まりがありますので、これは別途ルール解説編でご説明したいと思います。
局外者という概念は、意外に理解しにくいものです。ルール上は、プレーヤーサイドでないものをいう、とありますが、具体例を挙げた方が分かりやすいでしょう。
局外者によって、偶然動かされた場合、あるがままでプレーしなくてはなりません。つまり、ギャラリーやトラックに当たってOBになっったら、OBになります。ただし、動いている局外者に乗った場合や、生きている局外者がくわえて行った場合などは、動く局外者があった場所に一番近い所に無罰でドロップします。ただしこれもグリーン上でストロークされたボールの場合は、打ち直しになります。虫類は初めにご説明した通り、局外者ではないので、この扱いはありません。
なかなか難しい用語だと思いますが、ルールの解説にはどうしても避けて通れないことなので、今回ご説明しました。ルール解説の中でも、今後何回かこれらの用語が出てきますので、よく覚えてください。
さて、前回の用語解説では、以下の3つをご説明しました。もし覚えていない方は、http://www.mcx.co.jp/golf/rule/R&M04.htmでご確認ください。
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