R&M.Vol.5 1999.11.12発行
ゴルフの大きな特徴の一つに、ほとんど審判員というものが存在しないということが挙げられます。それはゴルファーの誠実さ、故意の不正はないという事が前提にあります。ルールに規定されていない時に「公正な理念に従って・・・」という言葉が使われますが、ルールの中にも規則1-4で使われています。非常に紳士的なスポーツであるゴルフを、楽しくプレイするためにも、マナーはとても大切です。
今回は、あまりにも当たり前で分かり切っているよ、という事を感じる方も多いかと思いますが、実際にプレーをしているとそうでもない方もあるので、あえてごく基本的な内容で配信させていただきます。
安全の確認は、ゴルフに限らずあたりまえの事ですが、私も目の前でカートとカート の間に挟まれて、足の骨を骨折してしまった場面に遭遇したり、シャンクした 球をもろに腕に受けた経験もあり、思わぬ所に危険は潜んでいます。
練習スイングの時に、回りに人がいないか、誤って石などを打って、それが他 の人にあたらないか等、充分な確認が必要です。セルフでプレーをする場合は、 となりのコースに打ち込んだ場合等に「フォア~」と大きな声で知らせる事を 忘れずに行ってください。
また、本来、これから打とうとしている他のプレーヤーより前方に出ることは よくない訳ですが、どうしてもプライベートでプレイする場合、進行上の問題 もあり、前に出てしまう場合があります。こういう場合も、「打ちます!」と 声をかけてから打ち、前方に出ている方も、木陰に隠れるなり、すぐ逃げられ る体勢をとるなりの準備が必要です。
上記安全にも通じますが、打ち込みは厳禁です。キャディさんがいる場合は、ほぼ指示通り打てば問題ありませんが、セルフプレーの場合は、いつ打てばいいのか、判断に苦しむと思います。間違って大当たりする事も考え充分な距離を置いて打つべきでしょう。またもし、誤って打ち込んでしまった場合、前の組に追いついた時にでも、「先ほどは失礼しました。」という一言が欲しいものです。
ゴルフは本当に楽しいスポーツで、スタート前はついうきうきして、大きな声で話をしてしまう事も多いのですが、前の組がアドレスに入ってテョーショットを打とうとしていたら、話をするのは止め、歩いて近づいている場合も一端立ち止まるくらいの配慮が必要でしょう。
前の組のプレーが遅いと、本当にイライラするものです。ボールが紛失した場合、ルール上は5分間探すことができるのですが、毎ホール5分間探していたら、しかも戻って打ち直しという事になれば、いくら時間があっても足りません。そうならないために、紛失やOBのおそれがある場合は、暫定球を打つ、もし後ろの組に先に行ってもらう場合は、5分間探す前にパスさせるべきでしょう。この事はルールブックにも明記されています。
また、パッティングがえらく遅い組があります。コンペでない場合は、OKパットを利用したり、全員がオンするまで待ってから打つのではなく、臨機応変にプレーを進行すべきでしょう。またホールアウト後は速やかに移動すべきであり、グリーン上で立ち止まってスコアを確認したり、スコアカードを記入する事は、絶対にやめましょう。
バンカーを見ると、足跡がくっきり残っている、こんな場面に遭遇した事はありませんか?バンカーで作った足跡やへこみは、必ず均してください。又フェアウエイで切り飛ばした芝生は元に戻すか、砂を入れるようにしてください。キャディさんがいない場合は、特に注意が必要です。
グリーン上にナイスオンした時にボールによってへこみができた場合、フォーク等で修理して下さい。ボールが飛んできた方向の逆側の芝生を起こして寄せるようにし、その後回りからきれいに凹みを持ち上げるようにと整え、パターの裏等で平らにするのがコツです。このボールによる損傷は、ルール上、修理が認められていますが、スパイクシューズの跡は全員がそのホールのプレイが終了してからしかできませんので、注意してください。
グリーン上で旗を乱暴に投げる人がいますが、グリーンを保護する意味で、旗を置くときは、芝に傷をつけないように置いて下さい。また、ホールのエッジを踏んだり、パター等に体重をかけて体を支えることも、グリーンを痛めることになりますので、注意しましょう。
みんなが気持ちよくプレーできるよう、ご協力をお願いいたします。(*^,^*)
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