R&M.Vol.3 1999.10.29発行
ルール上、ゴルフ場は次の4つのエリアで構成されています。
(1)現にプレーをしているホールのティインググラウンド
(2)スルーザグリーン
(3)ハザード
(4)現にプレーをしているホールのグリーン(サブグリーンは含まず)
それぞれのエリアによって、様々な処理等が違って来るわけですが、この中
のハザードもう少し詳しく分類すると、以下の3つがあります。
・バンカー
・ウォーターハザード
・ラテラル(並行)・ウォーターハザード
今回のテーマである「池」は、ウォーターハザード又はラテラル・ウォータ
ーハザードという事になります。
ウォーターハザードとは、海や湖、池、川、溝・・・その他これと同様のものをいいます。ウォーターハザードの限界はOBと同様に垂直に上下に及び、限界を決める杭などは、ウォーターハザードの中となります。球の一部でもウォーターハザードに触れている場合、ウォーターハザードの中の球だと判断されます。
ラテラル・ウォーターハザードとは、そのウオーターハザードの後方に球をドロップすることが、地形的に不可能な位置にある場合か、委員会が無理と判定した位置にあるウォーターハザードの事を言います。ほとんどのゴルフ場ではローカルルールを規定し、スコアカードの裏側に以下のように書いていますので、読んだ事がない方はぜひ一度ご覧ください。
例1)池及び溝はラテラル・ウォーターハザードとし、赤杭で表示する。
ウオーターハザードかラテラル・ウォーターハザードかは、明確に分かる様に、杭の色で区別したり、ローカルルールで定めたりしているので、自分で判断する事はないと思います。
さて、ウオーターハザードに入った場合の処置の仕方ですが、ラテラルかそうではないかに関わらず、1打を付加した上で、次の処置ができます。
●Aから打った球が①で横切って池に入った場合、1打付加し、打った場所Aで打ち直すか、①とホールを結んだ延長線上の②の方向(黄色い線上)で打つ事ができる。②はどこまで延長してもよい。
●Bから打った球がグリーン手前ではずんで、戻って③から池に入った場合、1打付加し打った場所Bで打ち直すか、③とホールを結んだ延長線上の④から⑤の方向(黄色い線上)で打つ事ができる。⑤はどこまで延長してもよい。
もし、ラテラル・ウォーターハザードの場合は、上記A)B)に加えて、以下の処置をすることができます。
●Cから打った球が①で横切って池に入った場合、通常のウォーターハザードと同様に、1打付加し、打った場所Cで打ち直すか、①とホールを結んだ延長線上の③の方向(黄色い線上)で打つか、①またはホールからの距離が等しい対岸の②から、ホールに近づかない2クラブレングス以内(黄色のエリア)にドロップして打つことができる。
※ウォーターハザード内のボールを打つこともできますが、クラブを水面や地面につけてはいけません。(よくプロがウォーターショットをしています。)誤ってつけた場合は2打罰となりますので、充分注意しましょう。
※上記以外にも「2クラブレングス」という言葉が出てきますが、これは必ずしも打つクラブでなくてはいけない訳ではなく、一番長いクラブで計ればいい事になっています。
他にもハザード内での規則は色々あるのですが、おいおいご説明します。
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