号外Vol.06 1999.09.17発行
上級者の方は別として、ロストボールやOBが2打罰だと思っている方が結構多いのは驚きます。とりあえずOBになったボールを打った事は忘れ、あとで2打足しても結果的には同じですが、正式には打った打数プラス1打という計算が正解です。3連続OBし、4回目のティーショットがうまく行き4打で上がったとすれば、OBした3打+3打罰+4=10打という具合です。
正式なコンペでない限り、ロストボールの場合は、なくなったであろう付近にドロップして、1打か2打プラスするというやり方が多いようです。しかし、これはルールにはありません。ルール上は打った所まで、てくてくと戻って、1打罰して打ち直しというのが正解です。ですから、ティーショットがラフに入り、不幸にも見つからなかった場合は、ティーグラウンドに戻って、第3打を打たなくてはならないのです。もし「なくなったであろう付近」でドロップするとしても、それは第4打にすべきものです。これをロストは1打罰だから、1打足して第3打とするというのは、2重にミスを犯しています。 しかし、6分おきにスタートし、後ろの組に気を使いながらラウンドするプライベートコンペや練習ラウンドでは、200ヤードも進んで、5分間も探してから戻って打ち直すというようなことは、現実的にはできません。私が職場のコンペの幹事をやるときには、超ローカルルールを作り、ロストの場合は、同伴者の許可をもらった上で、なくなったであろう付近にドロップし、2打罰で先に進むように決めています。現在の日本のゴルフ場事情の中で、なぜこのような超ローカルルールを作らないのかは、とても不思議なことです。
池ポチャも、しょっちゅうあります。しかし、あらゆるケースの処理の仕方に、自信を持って答えられる方は、どれくらいいらっしゃるでしょうか。通常のウォーターハザードとラテラルウォーターハザードと2種類の池や川があるのは、ご存じでしょうか?書き出せばキリがありませんね。この辺のご説明は、おいおいするとして、少なくともコースに出る前に、スコアカードの裏に書いてあるローカルルールや掲示板のローカルルールには目を通していただきたいと思います。
確かにゴルフのルールはとても複雑で分かりにくいものだと思います。しかし、カラスがくわえてどこかに持って行った場合はどうなるのか?等のあま起こりそうもないルールは後回しにして、まずはよくある、ロストボールや池や川に入った時の処置、打てないような場所にあるボールの処理などを覚えておかれることをお勧めします。ルールを知っているという事は、自分が有利になる事も多いのです。特にアンプレアブル(打てない様な場所にボールがある場合の救済措置)については、自分を有利にするルールですので、是非覚えておかれる事をお勧めします。文庫本サイズのルールブックをいつもバッグに忍ばせておけば、ルールでもめた時にも役に立ちます。
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